ハンドメイド作品を「販売しよう!」と思ったら、好きなものを気が向くままに作っていては難しいですよね。
しっかり需要をリサーチしながら、波に乗って「売れるハンドメイド作家」を目指しましょう!
2023年に売れるハンドメイドのジャンルは?
- レジン作品(アクセサリー、チャーム、スマホケース、インテリアアイテム等)
- 樹脂粘土・フェイクスイーツ(アクセサリー、チャーム、インテリア等)
- ベビー用布小物(ベビー服、スタイ、おむつポーチ、ヘアゴム、帽子等)
- 入園入学用布小物(レッスンバッグ、上履き入れ、防災頭巾カバー等)
- レザークラフト・革製品(財布、パスケース、スマホケース、キーホルダー、ヘアアクセサリー等)
- ペット服
- ワイヤー&天然石アクセサリー
以下で詳しく見ていきます。
1位 レジン作品
レジン液という樹脂に色を付けたり、ビーズや天然石、シールを封入したりして、アクセサリーなどを作ります。
アクセサリーは人と同じものを持つのを嫌がる人が多いので、ハンドメイドで作られたオリジナル作品は根強い人気があります。
作家によって作風が異なるので、リピーターやファンも付きやすく、オーダーメイドなども取り入れればそれなりの高価格帯で販売することも可能です。

イヤリング、ピアス、ペンダント、チャームなどの小さなアクセサリーはもちろん、ドライフラワーやドライフルーツを封じ込めたスマホケースも素敵です。
透明感のある美しさが、夏場はもちろんオールシーズンで人気のアイテム。
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レジンアクセサリー作家
レジン=樹脂をUVライトやLEDライトで固めたレジンアクセサリーを販売したり、ワークショップの開催をします。
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2位 樹脂粘土・フェイクスイーツ
樹脂粘土とは樹脂を含んだ粘土で、乾燥させるとプラスチックのような質感になるのが特徴です。
最近は100円ショップでも販売されていて、手軽に挑戦できるのもおすすめのポイントです。
スイーツや料理、動物などをミニチュアに再現したアイテムが人気で、アクセサリーはもちろん、キーホルダー、インテリアとしての置物など様々な商品として販売ができます。

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スイーツデコ・フェイクスイーツ作家
粘土を使用して、まるで本物のスイーツのように可愛い作品を制作します。
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3位 ベビー用布小物
ベビー服はもちろん、スタイ、甚平からおむつポーチや授乳ケープまで、赤ちゃん用のアイテムは布製品が多く、じっくり時間をかけて選ぶ人が多いためハンドメイド作品は根強い人気です。
出産祝いのプレゼントとしても、市販品だと「他の人と同じものを送ってしまう」というしまうリスクがあるため、ハンドメイド作品を選ぶ人が増えています。オーガニックコットンなどの素材にこだわったものや、名入れしたものなどが売れ筋です。

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ベビー服作家
赤ちゃんの洋服や小物を制作して販売します。
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4位 入園入学用布小物
幼稚園・保育園や小学校で準備を求められる、レッスンバッグ、上履き入れ、スモッグ、防災頭巾カバーなどの布グッズ。
周りが手作りすることが多いため、市販品ではなくハンドメイドを…という方からの根強い需要があります。
サイズが決められていたり、素材の指定があったりで、オーダーメイドの需要も大きいのが入園入学用品。
入園入学説明会が終わった冬から、春にかけての需要が特に高まります。

5位 レザークラフト・革製品
革をカットしたり縫い合わせたりして、オリジナルの革製品を作成・販売します。
財布やパスケースなどの実用的なアイテムが多く、自分で使用するための購入だけでなくプレゼントとしても人気の高いジャンルです。
ハンドメイド品は基本的に女性をターゲットにしたものが多くなりがちですが、レザークラフトに関しては男女問わず人気のため、一般的なハンドメイドアプリやショップサイト以外にも販路が広がるのも特徴です。

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レザークラフト・革小物作家
革を使って製作したハンドメイドの作品(財布、カードケース、バッグ、ヘアアクセサリー)を販売します。
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6位 ペット服
室内犬&室内猫が増えたことで、大盛り上がり中なのがペット服。
普段着はもちろん、着物や浴衣、クリスマスやハロウィンなどの季節ものも人気です。
ワンちゃん&猫ちゃんを飼っている方は、モデルにして写真をとることもできるので特におすすめのジャンル。
最近は高齢ペットも増えているので、ペット用介護服の需要もかなりあります。

7位 ワイヤー&天然石アクセサリー
手芸用のワイヤーを巻いたりねじったりすることで、美しい形を作り上げるワイヤーアクセサリー。
ビーズを絡めたり、天然石を包んだりと、オリジナリティの高いアクセサリーが作れます。
とくに昨今のスピリチュアルブームで、天然石はパワーストーンとしても大人気。
ちょっとした石の知識も併せて「パワーストーンアクセサリー」として販売すると、商品単価もあげることができます。

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天然石アクセサリー作家
天然石を使って自由なアイデアで、世界に一つのアクセサリーを生み出します。
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流行の移り変わりが激しいハンドメイド業界で生き抜くには?
去年大人気で品切れ続出だったものが、今年はほとんど売れない。
そんなことがハンドメイド業界では毎年発生しています。
InstagramなどのSNSが広がったことで、一瞬でブームが巻き起こり、あっという間に次のブームに移り変わっていく…というのが最近の流れ。
こんなハンドメイドの世界で売れ続けるには、どうすればいいのでしょうか?
ポイントは…
- 流行を見極める、世の中の動きに敏感になる
- 特定のものに限定されない技術を持つ
- 「売る場所」を工夫する
- 新規のお客様ではなくリピーターをメインに販売できるようにする
の4つ。詳しく説明していきますね。
流行を見極める、世の中の動きに敏感になる
リサーチをかかさないようにしましょう。
主なリサーチポイントは「minneなどのハンドメイド販売サイト」「メルカリ・ヤフオクなどのオークションサイト」「Instagram、PinterestなどのSNS」「即売会や展示会」「顧客アンケート」です。
まずは、minneなどの販売サイトやメルカリ、ヤフオクなどで、どんなものがいくらくらいで、何日くらいで売れているのかをチェックしておきます。
人気ランキングはもちろん、何人かの色々なジャンルの作家さんを定点観測していると、「青系はすぐ売れるな」とか「猫モチーフが人気っぽい」など、どんな作品が売れやすいかもわかってきて参考になります。
またInstagramをはじめとしたSNSでは、購入したお客様が発信していたり、作家さんが新作を発信していたりもします。
これらはぜひ、こまめにチェックしておきたいところ。
展示会や即売会、ハンドメイド作品が多く出店するフリーマーケットも要チェック。
お店の並びを見ているだけでも、どんなジャンルが人気なのかが一目でわかります。
また、SNSに流れてくる広告も実は大事なリサーチポイント。ハンドメイドだけに限らず、アクセサリーの広告などは「広告を打てるくらい売れている」というアイテムがどんなものかがわかります。
そして一番簡単で効果的なのが、お客様にアンケートをとること。
「どんなものが欲しいか」をアンケートで調査することで、次回作の参考になるだけでなく、「○○様にご要望いただいていた××を制作しました!」と報告すると、かなりの高確率でそのまま購入へと結びつきます。
特定のものに限定されない技術を持つ
ハンドメイドに絡んで様々な協会が資格を発行していますが、これを取得するときには「単品しか作れない資格を避ける」だけでも、生き残りやすくなります。
たとえば、少し前に流行った「歯固めジュエリー」の資格をとって技術を磨いてきたとしても、基本的に歯固めジュエリーしか作れません。
これが「レジンアクセサリー」の資格だったとしたら、身につくのはレジンを使う技術なので、イヤリング、リング、ピアス、ネックレス…と様々なアイテムが製作できます。工夫次第で子供向けのヘアゴムをつくったり、キーホルダーやスマホのケースも作れるはずです。スマホケースをメインで作っていて、時代の流れでスマホがなくなったとしても、次のデバイスを飾るレジン作品がきっと作れますよね。
自分の工夫やアイデア次第で作れるものが広がる資格を取りに行く…というのは、ハンドメイド作家として長生きするために、とても重要な視点です。
販売するものによって適した場所を見極める
そんな競争社会は嫌だ…という場合は、「売る場所」を変えればOK。
ハンドメイド作品を販売できるのはネットだけではありません。
セレクトショップはもちろん、カフェや美容院、ネイルサロンなどで販売することも交渉によっては可能です。
ネットの価格競争に巻き込まれることもなく、実物をみて納得して購入してもらえるため、トラブルも減りますし、送料も不要。
自分の作品を購入するひとはどんな人かな?という想像から、その人が訪れる場所を思い浮かべてみてください。
リピーターをメインのお客様にする
これが個人のハンドメイド作家にとって、おそらく最強のビジネスモデル。
固定のお客様がつけば、集客に苦労することもなく、流行に追い立てられることもありません。
「あなたが作った作品だから」購入したいというお客様を相手にすれば、単価もあげられて、ゆとりをもった作品作りができるようになります。