小さなお子さんがいるママや、介護や家族との関係で外に働きに行けない…という方でも、在宅で起業をすることは可能です。
最近は「クラウドソーシング」といって、ネット上で仕事を必要とする人と、仕事を頼みたい人をマッチングするサービスも増えてきており、資格もコネも実績もなくても、少しずつ仕事をレベルアップさせていくことも可能になりました。
主婦やママが在宅起業を考える際に大切なことは「大きな先行投資をしない」ことです。
スモールスタートで少しずつ大きくしていけば、失敗のリスクは少なく、成功すれば大きな利益を得ることも可能です。
自分にも家族にも、無理がない形でスタートしましょう。

特別な資格不要!リスクが少なく始めやすい在宅起業・副業アイデア
特別な資格や特技がなくても始められる、在宅起業や副業におすすめの職種は、具体的には以下の通り。
- WEBライター
- 事務作業(データ入力、経理等からSNS運用代行まで)
- 自宅サロン、教室
- デザイナー/WEBデザイナー
- アンケートモニター
中でも、「ライター」「事務作業」は比較的仕事を受けやすいので、すぐに収入を得ることが可能です。
件数をこなせば、フルタイム勤務相当の金額を得ることも夢ではありません。
逆に「デザイナー」は資格は不要ですが、ある程度の技術が必要になるため、この中では初期の難易度は高め。
その代わり、経験を積めばそれなりに大きな金額を稼ぐことが可能になります。
「アンケートモニター」はすきま時間に、お手軽に小さな金額を稼ぎたい方向け。起業というよりは副業向きです。
ポイントを集める「ポイ活」などが好きな方は、片手間にちょっとしたお小遣いを得ることができるのでおすすめです。
以下で詳しく紹介していきます。
WEBライター
主にWEBサイトに公開する記事を執筆するのが「WEBライター」です。
紙媒体は発行部数の低迷により、ライター募集は少なくなってきていますが、WEBメディアはポコポコと新しいものが立ち上がっており、メディアとしてある程度の記事数をそろえることが必要なため、WEBライターの募集は増えています。

クライアントの依頼に応じた内容の記事を作成し、納品するのが主な仕事。
「金融」「子育て」「介護」「医療」「外国語」など、得意な分野があると、単価も高めにとれます。
最初はクラウドソーシングサービスを利用して、文章も短く単価も安い案件から始めてみましょう。
クライアントさんに気に入ってもらえれば、継続依頼がもらえることもありますし、実績がたまることで、大きな仕事も受けやすくなっていきます。
文章を書くことが好き、新しい知識を得ることが楽しい!…という方におすすめです。
少額であれば、比較的確実に稼いで行けるので「すぐに収入につなげたい!」という方にもぴったりです。
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WEBライター
企業のメディアやニュースサイトなどに、読み物を提供するお仕事です。
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事務作業(データ入力、経理等からSNS運用まで)
個人事業主、フリーランスや中小企業、小規模スタートアップなどの会社から、事務作業、経理業務などを外注として引き受けます。

小さな企業は事務作業を担当する社員を雇う余裕がないので、事務作業や経理業務を委託するところが増えています。
こちらも、クラウドソーシングサービスで募集、応募してもよいのですが、知り合いや近所のお店、会社などに声をかけると、求めているところにつながる可能性もあります。
(私も個人的に、事務・経理を担当してくれる方誰かいませんか!?と中小の企業やNPOの方に良く聞かれます)
小さなお店や個人の方の場合は、SNSの運用をしてくれる方を求めていることも多く、もしInstagramやTwitterなどが好きなのであれば、運用も併せて引き受けてあげると喜ばれることがあります。
経理に関しては、簿記の資格をもっているに越したことはありませんが、とにかく伝票や領収書の入力作業、請求書の発行や処理だけできれば十分!というところも多いので、必須というわけではありません。
特別に得意なことはないけど、細かいことはきっちり対応できる…という方には最適な在宅ワークと言えます。
自宅サロン、教室
自宅の一角にお客様を招いて、ワークショップや教室を開催するのが「自宅サロン」。

自宅を離れることは難しいけれど、自宅に人を招くことは可能…という場合は、自宅を職場にしてしまうのもおすすめです。
ハンドメイド、お菓子作り、お料理作り、ピアノ、ヨガなど、何か人に教えられることがある方は、これらのワークショップを自宅の一角で開催するのもおすすめですし、自宅にネイルサロンや占いなどのサロンをオープンする方もいます。
特別に人に教えるようなものがない…という方は、学習塾・英語教室などのフランチャイズとして自宅で教室を開くことも可能。
どちらでも、ある程度の初期投資は必要になりますが、外部に店舗を借りないことで出費をかなり抑えることができますので、比較的安全に事業を始めることが可能です。
人を家に招くのが好きな方、いずれ本格的に自分のお店をもちたい! 本格的なビジネスをしたい!という方におすすめです。
デザイナー/WEBデザイナー
クライアントの依頼を受けて、名刺、チラシなどのデザインをしたり、WEBサイトのデザインを作成します。

現在は基本的にはデータでの作業が基本のため、ある程度グラフィックソフトが使いこなせたり、自分でデザインを作る技術が必要になりますので、敷居はそれほど低くありません。
仕事の獲得は、クラウドソーシングサービスや、スキルシェアサービスなどを使って案件を獲得することから始まりますが、友人知人のWEBサイトや名刺、チラシなどを安価でデザインしてあげることで経験を積むのもおすすめです。
デザイナーに関しては、能力次第で得られる報酬はかなり大きくなるため、収入を得ることを急いでいないのなら、技術を身に着けるために頑張ってみるのもおすすめです。
アンケートモニター
企業が行うアンケートや体験談の募集などに回答して、報酬をもらうのがアンケートモニター。
実際に商品を試して感想を提出するものだけでなく、実生活で感じたことやこれまでの体験などをアンケートとして回答することもあります。

こちらもクラウドソーシングサイトをはじめ、アンケートサイト、ポイントサイトなどで募集されている案件に応募する形で仕事を受けます。
一般的には報酬はお小遣い程度で、すき間時間にちょっとスマホでポチポチして10円、100円とためていく感じ。
仕事というよりはお小遣い稼ぎに近い形ですが、誰でもリスクなく簡単に空き時間に気軽に参加できるので、「自分で稼ぐ」入口として試してみるのもおすすめです。
主婦・ママが在宅ではじめる起業・副業で注意すること
在宅での起業・副業は誰でもスタートできます。
だからこそ、トラブルや詐欺などに巻き込まれてしまい、逆に大きな借金を背負うことになってしまった。
ネットワークビジネスにはまって、家族を壊してしまった…なんて人も、実際には存在します。
在宅起業をする前に、どうしても覚えておいてほしいのは次の5つです。
- 目的を見失わない
- 安易に「自己投資」「設備投資」しない
- リスクは最小限にしてスモールスタートする
- バックアップ手段を持っておく
- プロである自覚を持つ
中でも、一番大切にしてほしいのは「目的を見失わない」こと。
家族のために始めた仕事で、家族を悲しませるのはおかしいですよね。たとえ、ものすごく稼げるようになったとしても、本当の目的を見失っては幸せにはなれません。
目的を見失わない
事業を始める前に、かならず「自分はなぜ、この仕事を始めるのか?」「なぜ働くのか?」を明確にしてください。
家族の生活を助けるため、子どもとの時間を増やすためでもいいですし、もちろん家族のためではなく、自分自身のためでもOK。
「高級外車に乗りたい!」なんて夢も素敵ですね。
なぜ目的が大事かというと、目的によって働き方が全く変わるからです。
わかりやすく言うと…
家族のために働く人が、家族を放置して年中無休で働くのはおかしいし、自己実現のために働く人が、誰かのためにばかり事務仕事だけをしているのもおかしいです。
高級外車を買いたいのに、数百円の仕事を一年続けていても買えません。
ここにあげた職種でも、目的によって選ぶものは全く異なるのが、なんとなくわかるでしょうか。
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起業する目的をはっきりさせる
あなたも「自己実現のため」とか「家計を助けたい」とか「働き方を変えたい」「困っている人を助けたい」など、何かの動機があって「起業したい」と考えたのではありませんか?
この「動機」をしっかり深掘りして、明確にしておくことが、起業を成功させるための第一歩です。続きを見る
安易に「自己投資」「設備投資」しない
起業をする上で、お金はあなたに与えられる時間、チャンスとイコールだと心得ておいてください。
お金がなくなったら、その時点でどれだけ「あと一か月続けられれば成功するかもしれないのに!」と思っても、現実問題として生活できなくなります。
そうなったら、起業の夢はあきらめてアルバイトやパートをするしかなくなるのです。
ビジネスが軌道に乗るまでは、お金を使う前に必ず「たとえチャンスの時間が一か月少なくなったとしても、これは必要なのか?」と考えてください。
どうしてもしたい高額な投資は、事業で上がった余剰収益を使って行うならOK。
絶対に借金をしてまで起業塾に入ったり、高額な設備を購入したりはしないでください。
起業に必要な最低限の知識は、このサイトの中にすべて無料で一通り紹介してあります。
実際に私が起業して5年間事業を続け、何人もの女性起業家さんを開業に導いてきたノウハウです。
足りなければ、図書館で本を借りましょう。起業に関する書籍はたくさん出版されています。
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ゼロから始める!女性のための起業ガイド
趣味ではなく、きちんとお金を稼ぐ「事業」「副業」として何かをはじめたい!と思ったら、考えておくことがたくさん出てきます。 まず必要になるのは、「何をするのか?」を決めること。やることが整理できたら、「 ...
続きを見る
リスクは最小限に。スモールスタートする
これもお金はあなたの時間、チャンスとイコールだというお話につながります。
大きなリスクをとると、チャレンジできる回数が減ります。
たとえば、製作費100万円の商品だったら1回しか作れませんが、製作費1万円の商品なら100回作れます。
一発勝負しないといけない商品と、100回チャレンジしてそのうち一つがうまくいけばいい商品。
どちらが成功の確率が高いでしょうか?
資金の少ない個人の起業では、とにかく「小さく始める」「身軽にしておく」ことが大切です。
いきなり駅前の店舗を借りるよりも、まずは自宅や近所のお店に間借りして週に一回だけオープンしてみる。
いきなり株式会社にして社員を雇おうとせずに、まずは個人事業主としてスタッフは外注でお願いする。
大企業の仕事を取ろうとせずに、商店街のお店から小さな仕事を受けていく。
成功体験を積み重ねていけば、かならず大きくすることはできます。
初めからギャンブルにかけるのはやめましょう。
バックアップ手段を持っておく
個人で在宅起業すると、かならず問題になるのが「自分の体調不良」「家族の体調不良」。
会社に属していれば、そんなときは同じ部署の誰かがサポートに入れますが、個人の在宅起業では誰も助けてはくれません。
そんなときに、仕事を任せられる同業の誰かがいれば安心ですが、なかなか難しいですよね。
一つは、家族の体調不良のときに、ヘルプを頼める相手を用意しておくこと。
これはパパはもちろん、実家や義実家でもいいですし、友人でも、病児保育を頼めるベビーシッターさんなどでもOK。
問題になるのは「自分の体調不良」。
ライターやデザイナーなどの納期がある仕事の場合は、「常に納期に余裕を持たせる」のが一番だと思います。
私の場合は、ざっくりと計算した所要日数に、必ず3日は足して納期を設定しています。よほどのことがなければ3日丸々寝込むことはないので。
ワークショップ講師や教室の先生の場合は、少し大変ですが、「いざというときに助け合える同業者とつながっておくこと」が一番です。
同じ教室を運営している仲間がいれば、お互いにいざというときにフォローし合えます。
個人で在宅といっても、やはり仲間は心強いものです。
ちょっとした相談もできますし、イベントなどにコラボ出展するのも楽しいですので、可能であればぜひ仲間づくりをおすすめします。
プロである自覚を持つ
仕事の現場では「副業だから」とか「起業したばかりだから」「小さな子どもがいるから」なんていう言い訳は通用しません。
お金をもらっている以上、あなたはプロとしての仕事を求められます。
依頼側として一番困るのが「副業なので、本業が忙しくて間に合いませんでした」と言われること。
副業であっても、きちんと仕事を終わらせられないのは自分の落ち度です。
本業が忙しいことは、クライアントには関係ありません。クライアントにとってはこちらが本業なのですから。
自分がどこまで責任を負えるのかを見極めて、責任が負える範囲でのみ仕事を受けてください。
そして受けた仕事は、本業と同じか、それ以上の本気度でこなしてください。