
あなたの商品やサービスを購入してくれそうな人の層を「ターゲット」と呼びます。
たとえば30代女性とか、小学校低学年男子とか、孫が生まれたばかりのおじいちゃまとか。
ある程度は想像でもターゲット設定はできますが、リサーチをすることで「本当にそのターゲットがあなたの商品やサービスを購入したいと思うのか?」まで知ることができます。
ターゲットのリサーチとは?
お客様が、どんなことに困り、悩んでいるのかを知ることから始まります。
悩みを知ることで、あなたの商品やサービスをどう設計すれば「ぜひ購入したい!」ものになるのかがわかります。
また、お客様がどこにいて、どうやって情報を得ているかがわかれば、どこで宣伝をすればいいのかもわかります。
さらに、ライバルの商品やサービスにどんな不満をもっているのかがわかれば、ライバルに勝つことも容易になりますよね。
ターゲットリサーチで調べるべきこと
あなたの事業にしたいジャンルに関して、以下のことを調べていきましょう。
- どんなことに困っているのか
- 自分がどうなれたらうれしいのか
- 解決できそうな商品やサービスを知っているか? その名前は?
- これまで解決するために商品やサービスを購入したか?
- 購入したなら、どこで知った? 何が決め手になって購入した?
- 購入したなら、結果としての満足度は?
- 購入したなら、どこが不満だった?
- 購入したなら、どんな部分が良かった?
- (購入したことがあってもなくても)購入をためらう原因はあった?
- (購入したことがあってもなくても)購入する前にどんな不安があった?
- こんな商品やサービスがあったらいいなというものは?
ジャンルや商品やサービスの形で変わるので、あくまでも一例ではありますが、とにかく深堀して「どうして購入したのか、どうして購入しなかったのか」「何を求めているのか、何が不安・不満だったのか」を探っていきましょう。
このリサーチから、新しい商品やサービスのネタを思いつくことも珍しくありません。
ターゲットリサーチの方法は?
ターゲットをリサーチする方法は、主に以下のようなものがあります。
- ネットで調べる
- 直接聞く
- リサーチ会社を使う
- アンケートサイトでアンケートを取る
- クラウドソーシングを利用する
個人でリサーチをするのであれば、あまりお金のかからない「ネットで調べる」「直接聞く」がおすすめです。
ネットで調べる「検索ワードと検索結果」
一番手軽な方法が、インターネット検索を利用して調べること。
たとえば、あなたが「ヨガ教室」を始めたいとしたら「ヨガ」で検索してみましょう。
検索結果から、検索した人がどんなことを求めているのか、ヨガに対してどんな不安を持っているのかが見えてきます。
また、「ほかの人はこちらも検索」というキーワードもたどっていくと、「ヨガ」で検索した人が悩んでいたこと、知りたかったことが山ほど見つかるはずです。
ネットで調べる「ECサイトを見る」
同じように、関連する単語を、Amazonや楽天市場などのショッピングサイトで検索してみましょう。
どんな商品が売られているのか、人々がどんなものにお金を払っているのか、その商品のどこが喜ばれていて、どこに不安があるのかがわかります。
ネットで調べる「口コミサイトを見る」
ホットペッパー、@Cosme、食べログなどの自分がやりたいと思っている業種の口コミサイトをチェックしてみましょう。
他のお店や商品の特徴や売りになっていること、お客様がその商品やお店に対してどう感じているのかを、結構赤裸々に知ることができます。
ネットで調べる「SNSを見る」
TwitterやInstagram,TikTokやYouTubeの中で検索してみましょう。
人気のある関連商品やサービスにどんなものがあるのかを知ることができるほか、ライバルたちがどのようにしてSNS戦略を立てているのかもわかります。
Instagramでは、比較的良い口コミや使い方のアイデアなど。
Twitterではどちらかというと、ズバリ本音の口コミが見つかることが多いです。
直接聞く
お客様候補になりそうな友人知人をたどって、直接ヒアリングを行います。
アンケート形式でたくさんの人から声をもらうのもいいですが、一人の方に深くお話を聞くのもおすすめです。
そのほかのリサーチ方法
リサーチ会社にお金を払って、リサーチを代行してもらう方法。
アンケートサイトやクラウドソーシングサイトで、協力者にお金を払ってアンケートに答えてもらう方法。
クラウドソーシングサイトから、ヒアリングに協力してくれる人を探してお金を払ってヒアリングする方法。
クラウドソーシングサイトで、リサーチの代行をしてもらう方法…などなど、色々ありますが、どれもお金がかかる方法なので、起業の初期にはあまりおすすめできません。
まずは、無料でできる範囲で、自分の目と耳をつかってリサーチを進めていきましょう。