起業のためのアイデアを探すときに、一番知らなければいけないのは自分自身。
あなたの中にある「得意」「好きなこと」でビジネスを立ち上げられないかを探してみましょう。
起業のタネの探し方
一番成功しやすい「起業のタネ」「起業ネタ」は、あなたの中にあります。
よく人に頼まれること、してあげると感謝されること、自分は簡単にできるけど、他の人は苦労しているようなことはないでしょうか?
「他人がお金を払ってでもあなたにお願いしたいこと」が、一番身近な起業のタネです。
成功の方程式は「好き」✕「得意」✕「需要」
あなたが「好き」で「得意」なことのなかで、世の中に「需要」があるものなら、高確率で成功します。
「需要」がなければ、自己満足にしかなりません。
事業として成り立たせるためには一番大切なところですが、多くの起業家さんが見落としがちなポイントでもあります。
「好き」だけど「得意」ではないものは、どうやっても得意な人に及びません。
最悪の場合、お客様に迷惑をかけてしまうこともありますので、趣味にしておくのがおすすめです。
逆に「得意」だけど「好き」じゃないものは、やっていて楽しくないので続きません。
そんなことのために起業をしたいわけではないですよね。
だからこそ、この3つが重なる場所で起業のタネを探す必要があるのです。
あなたが「好き」なこと
あなたが好きなこと、興味のあること、夢は何でしょうか?
「これをやっていると、いつのまにか徹夜しちゃう」ような、損得抜きにして「やっていて楽しいこと」「充実できること」を探してみてください。
案外、この質問は難しくて「あなたの好きなもの・ことはなんですか?」と聞かれて即答できない方が多いのです。
子供の頃は「ゲーム!」とか「まんが~!」とか即答出来たはずなのに、大人になると色々と理由をつけて、好きなものを明確にしなくなってしまいます。
起業の場合には、「これからの人生で何をやりたいのか」と言い換えてもOK。
前回の項目「起業する目的をはっきりさせる」でたどり着いた答えでも、もちろんOKです。
人生をかけてでも実現したいことのためなら、たぶん睡眠時間を削っても没頭するでしょうし、考えているだけで充実した時間を過ごせるはずです。まさに大人版「好きなこと」ですよね。
「好きなこと」の例
- 読書
- 料理
- お菓子作り
- 裁縫全般
- 編み物
- 映画鑑賞
- 子どもと遊ぶこと
- ホームパーティー
- 旅行など
「事業とは絶対結びつかない」と思うものでも、ぜひすべてを紙に書き出してみてください。
あなたが「得意」なこと
あなたが人よりも得意なこと、よく知っていること、誰にも負けないことは何でしょうか?
結婚や妊娠出産で退職してしまった女性の場合は、退職前の仕事としてやっていたことも「得意なこと」として扱ってokです。
よく友人に頼まれること、小さい頃からずっと続けている習い事など、自分がやるにはそれほど大変ではないけど、苦手な人がやるととても大変なこと…と考えると、浮かんできます。
「得意なこと」の例
- 字が綺麗
- 人前で話すこと
- 営業
- お金を数えること
- 事務作業
- パソコン
- こまかい手仕事
- 文章を書くこと
- 洋服選びのセンス
- 掃除・洗濯
- 料理
- 子供と遊ぶこと
- 何故か猫になつかれる
「事業とは絶対結びつかない」と思うものでも、ぜひすべてを紙に書き出してみてください。
「好きなこと」とかぶる内容でも問題ありません。好きで得意なら、ぜひ両方にピックアップしてください。
世の中に求められていること
社会的な「ニーズ」とも言いかえられますが、これが事業を成功させる上での難易度を大きく左右するポイントです。
どんなに好きで得意なことでも、誰も必要としていなければ、お客様は集まりません。
「好き+得意」が交わるポイントで、「みんなが求めているものはどれだろう?」もしくは、「求められる形にするには、どうすればよいだろう」と考えていきましょう。
「好き」✕「得意」✕「需要」を起業のタネに変換する
「好き」と「得意」をかけ合わせた先に、需要が重なるものを探していきます。
ここはぜひ、じっくり考えてください。
周りの人に聞いてみるのもおすすめです。
「好き」「得意」「需要」の掛け合わせ例
- 字が綺麗+子どもと遊ぶこと+字を綺麗にしたい子ども(親)=かきかた教室
- 編み物+人前で話すこと+楽しく編み物を習いたい人=編み物教室
- ホームパーティー+手芸+楽しく手芸がしたい=おうちでランチ付きワークショップ
- 旅行+パソコン+旅行の計画を立てている人=旅行のスケジュール作成代行
- お菓子作り+人前で話すこと+美味しいお菓子を楽しく食べたい=カフェ
- 猫に好かれる+人と動物の触れ合う場所を作りたい+猫が好きでだけど飼えない人=猫カフェ など
組み合わせ次第で、色々な可能性が広がります。
世の中の需要は、SNSやニュースなどを注意してみておくと「こんなところに需要が!?」なんてものも見つかりますよ。
まとめ:起業のタネ「自分のできること」を探す
まずは、「好き」で「得意」で「需要のある」ことをしっかり考えます。
自分が、お客様に提供できる価値とはなにか?
じっくりとコーヒーでも飲みながら、ゆっくり「自分自身の棚卸し」のつもりで取り組んでみてください。
自分でも思いもかけなかった事業アイデアが浮かんでくることも、よくありますよ。