
ホームページを作成するには、大きく分けて「無料のサービスを使って自分で作る」「有料のサービスを使って自分で作る」「制作会社に依頼する」「WordPressをインストールして自分でつくる」の4つがあります。
予算や自分の技術力、使える時間などを考慮して、自分に合う方法をさがしていきましょう。
ホームページ作成サービスを利用して自分でつくる
「Wix」「Jimdo」「ペライチ」など、CMでもおなじみの、さまざまなホームページ作成サービスが登場しています。
どのサービスもテンプレートが豊富なので、気に入ったデザインを選んで文字や写真を入れ替えるだけで、それなりに見栄えのするホームページが簡単に作成できます。
ホームページの作成サービスの多くは無料から利用でき、独自ドメインやカート機能など、必要なものを追加したい場合には有料になるという仕組みのものが多くなっています。
まずはどのサービスも無料で触ってみて、「使いやすそう!」と思ったらそのサービスを必要に応じて有料プランに変更していくのがおすすめです。
無料のホームページ作成サービスを利用する
無料で作れるホームページ作成サービスは「Wix」「Jimdo」「ペライチ」「Studio」など様々なものがあります。
どれもテンプレートを選んで、写真や文字を当てはめていくだけなので、WordやPowerPointで文書を作れる程度のパソコン知識があれば問題なく作成できるはずです。
自分で作成できるということは、自分で更新もできるので、いつでも最新の情報を提供したい!というときにもおすすめです。
ただし、無料の代わりに「広告が表示される」「いきなり削除されるリスクがある」「独自ドメインがつかえない」など、色々と不自由な点もあるのは事実。
これらに対する不満が大きくなってきたら、次の項目にある有料サービスへの移行も検討しましょう。
無料のホームページ作成サービスのメリット
- 費用ゼロで始められる
- 簡単に作れる
- 自分で更新がしやすい
- それなりに見た目がキレイ
- ドメインの強いサービスならSEOにも効果がある
特に、費用ゼロで始められることと、自分で更新しやすいことは、ビジネスを始めたばかりの人には特におすすめのポイント。
初期投資が少なくて済むので、気軽にチャレンジしてみることができますね。
無料のホームページ作成サービスのデメリット
- テンプレートなのでデザインがかぶる
- 広告が掲載される(一部を除く)
- サービスが終了すると自分のホームページも消える
- 同じようなジャンルのサイトが同ドメインにあると競合してSEO上不利になる可能性がある
- 独自ドメインが使えない(一部を除く)
- 独自ドメインのメールアドレスが持てない
デメリットで一番問題になりそうなのが、「サービスが終了すると自分のホームページも消える」ことと「広告が掲載される」ことです。無料のサービスは有料サービスに比べても、あっさり「今月末でサービス終了です」なんて言い出すので、長期的に使うのにはあまりお勧めできません。
また、広告の掲載については、自分でどの広告にするかは選べないので、あなたのホームページにライバルのサービスが広告で表示されてしまうことも。
せっかくあなたに興味をもってくれたお客様を、広告のせいでライバルに持っていかれてしまうのは、とても残念ですよね。
※「一部を除く」となっているのは、販売をメインとしたBASEやStoresなどでは、販売の際に手数料を取られる代わりに初期費用無料で独自ドメインが使えたり、広告が表示されないようになっていたりするためです。
有料のホームページ作成サービスを利用する
有料のホームページサービス、基本無料のサービスの有料プランなどは、月千円程度からで自由度がぐっと広がります。
広告が削除できるうえ、独自ドメインをとることで、ほぼ自前のサーバーでホームページをもっているのと変わらない見栄えになります。
ビジネス用のホームページであれば、一番安いプランで良いので、有料のサービスを利用して、広告は削除できるようにしておくのをおすすめします。
有料のホームページ作成サービス、有料プランのメリット
- 簡単に作れる
- 無料プランからテンプレートが増えるなど、デザインの幅が広がる
- 自分で更新がしやすい
- 広告が強制表示されない
- 独自ドメインが使える
- 独自ドメインのメールアドレスが持てる
- サービスが突然終了しても、独自ドメインを持っていれば簡単に移転できる
- 維持管理、セキュリティのリスクが少ない
独自ドメインを使えることで、オリジナルの「https://〇〇.com」といったURLにすることができます。
これに合わせて「info@○○.com」などのオリジナルメールアドレスも利用可能になり、フリーメールに比べると信頼性をアップすることができるようになります。
一番簡単でわかりやすいメリットは「運営会社の設置する広告が掲載されなくなる」こと。
最近の広告は閲覧の邪魔になるものや、見ていて不快になるものもありますし、当然ライバルの広告が表示されてしまうこともあるため、ビジネスとしての信頼度をアップするためには、無駄な広告はないに越したことがありません。
有料のホームページ作成サービス、有料プランのデメリット
- テンプレートなのでデザインがかぶる
- 月額料金がずっとかかる
- サービスが終了するとサイトの移転をしなくてはならない
- 提供されているもの以外のことはできない
サービスとして提供されている以上、その範囲以上のことはできませんが、一般的に情報を伝える目的のホームページであれば、どこのサービスでもそれほど問題はないと思います。
※ECサイトや予約システムを実装したい場合は、かならずサービス側が対応していることを確認してから契約してください。どこのサービスも一週間程度はお試し期間があるので、色々試してから契約されることをおすすめします。
ホームページ制作会社に依頼する
プロの制作会社や、フリーランスのWEBデザイナーへ依頼してホームページを作成してもらうことも可能です。
大手の株式会社から、個人の方まで様々な方がホームページの作成を請け負っています。
お金をかけてもいいから、思い通りのホームページが作りたい!という場合には、検討してみてください。
価格は数万円から数百万円と、頼む相手や頼む内容によってピンキリです。
ホームページ制作会社に頼むメリット
- 希望通りのデザインのホームページを作ってもらえる
- 独自ドメイン、メールアドレスも利用可能
- 誰かの都合で勝手に削除されることがない
- お金さえかければ、どんなシステムも思い通り
制作会社と話し合いながら制作していくため、デザインや使い勝手など思い通りに作ってもらうことができます。
オリジナルのデザインなので、他の人とかぶることもありません(※格安の制作者がテンプレートを使用した場合は、同じデザインになります)。
製作者のスキル次第ではありますが、予約システムやECカート、会員システムなども実装可能。お金さえあれば、やりたいことのほとんどをかなえることができるはずです。
ホームページ制作会社に頼むデメリット
- 費用がかかる
- 更新後の月額契約をしていないと、自分で更新しなければならない(ある程度の知識が必要)
- 更新後の月額契約をしていないと、サーバートラブル、アップデートの対応などを自分で行わなければならない
- 製作者の技量によってコスパが大きく異なる
完璧なオリジナルデザインをかなえようとすれば、数十万円は最低でもかかります。
また、自分での更新が難しいため、お金を払って更新を依頼するか、自分で頑張って更新しなければなりませんが、その場合はある程度の知識を身につけなくてはいけません。
一番問題になるのは、ホームページを作ってもらったあとの維持管理。
特にWordPressで制作された場合は、定期的なアップデートやサーバートラブルへの対応が必要になります。
アップデートをせずに放置していると、迷惑メールの温床になってしまったり、せっかく見に来てくれたお客様にウイルスをばらまいてしまうなんていうことも。
制作会社に依頼する場合、知識に自信がないのであれば、保守や更新などの契約を継続的にしておくほうが良いと思います。
WordPressをインストールして自分でつくる
WordPressを使用して自分でサイトを作ることも出来ます。
ただし、それなりのクオリティのホームページを作ろうとするとかなりの時間を取られますし、難しい用語やある程度のプログラミング知識も必要になってきますので、「ホームページ作成業者になる!」という方以外は、あまりおすすめしません。
SEOの面でも、ソース(ホームページを表示するプログラム)が最適化されていないと評価は上がりませんし、素人が作成したホームページはどうしても表示に時間がかかりがちになるため、不利になります。
個人的には、ホームページの作成に試行錯誤する時間を、ご自分の商品やサービスのクオリティアップに使って、上がった売上でプロに頼むほうがずっと有益ではないかと思いますので、あまりおすすめはしません。