ハンドメイドアクセサリーや、手作りスタイ、子供服など、作ってみたけど、どこで売ればいいんだろう?
とりあえず販売アプリを試してみたけど、全然売れない…使い方間違ってるのかな?
ハンドメイド作家なら、あるあるなお悩みですよね。
ハンドメイド作品が販売できるサイトやアプリは、本当に沢山ありますが、それぞれに特徴があって、実はうまく使い分けることが大切。
使い分けのポイントは、販売するアイテムや作風、集客力、使える時間など様々。
こちらでは、ネット&リアルでオリジナルから大手メーカーまで様々な商品を売って20年以上の私「ゆり」が、おすすめのハンドメイド販売アプリ、サイトはもちろん、その他のサービスも含めて、使えるサービスをご紹介しています。
自分に合うアプリの選び方から、知らないと「損害賠償」請求されかねない禁止事項、どうすれば売上を伸ばせるかもお話していきますので、ハンドメイド作品を販売する前に、ぜひ一通り読んでみてくださいね。
手作り作品・ハンドメイドアクセサリーのオンライン販売
手作りのアイテムやアクセサリーを販売するには、大きく分けて「対面・リアル販売」と「ネット・通信販売」があります。
「ネット販売」の中はさらに「ハンドメイドマーケットへ出品」「フリマアプリでの販売」「自社ECサイトでの販売」「サイトを持たずにSNSで販売」といった4つの種類に大きく分類でき、それぞれに集まるお客様や出品されているアイテムも異なりますし、販売の難易度も大きく異なります。
それぞれの特徴や、どんな人に向いているかなどを詳しくお話していきますね。
ハンドメイドマーケット(minne、Creemaなど)
マーケットの名前の通り、スーパーマーケットを思い浮かべるとわかりやすいと思います。
スーパーには青森県からきたリンゴ、三陸でとれたサンマなど、全国各地から仕入れた野菜や魚、加工食品などが並んでいます。それぞれは別の人が作っていますよね。
チラシやCMなどを駆使してお客さんを集めるのはスーパーの仕事で、商品を作って届けるのは各地の生産者です。
レジなどの販売のシステムもスーパーが用意して、お客様と直接対面でやり取りするのはマーケット側になります。
ハンドメイドマーケットも同じように、店舗や商品棚はマーケット側が用意してくれます。
そこにハンドメイド作家が商品を並べて、販売のシステムやお金を受け取るのはマーケット側。
商品の発送は作家がお客様へ直接行う形になりますが、それ以外のお客様とのやり取りは基本的にマーケットが行ってくれます。
お金もマーケット側がまとめて作家へ振り込む形になります。
スーパーと同様、チラシやCMでお店にお客さんを呼ぶのは、基本的にマーケット側がやってくれますが、各メーカーが商品の宣伝をするように、各作家も自分の宣伝をするとさらに売上アップが見込める…という販売モデルです。
ハンドメイドマーケットのメリット
最大のメリットは、何と言っても集客を代わりにしてもらえること。
マーケット自体に「ハンドメイドを購入したい」というお客様が集まっているので、自分がまったく無名でも、お客様の目に留まるチャンスがあります。そもそも「ハンドメイドのアイテムが好き」「ハンドメイドの作品を買いたい」と思ってくれているお客様が集まっているので、購入される確率も高くなりますよね。
マーケット側にお客様とのお金のやり取りを任せられるので、トラブルが発生しにくいのも大きなメリットです。
また、特別な知識がなくても、スマホ一つで販売が開始できるので、パソコンが苦手…という方でも簡単に始めることができて、敷居がとても低いのもうれしいポイント。
初心者ならまずは、これらの販売サイトやアプリを利用してスタートするのをおすすめします。
ハンドメイドマーケットのデメリット
手数料が高いこと。minneでは10%ほどが手数料として引かれてしまいます。
小規模で販売しているうちは良いのですが、いずれ金額が大きくなってくると結構な痛手になることは、考えておいたほうが良いと思います。
また、どうしても他の作家さんと一列に並べられてしまうので、価格やクオリティなど、比較されることは避けられません。一覧画面で見てもらえたとしても、多くの作家さんの中から「これがいい!」と、自分の作品を選んでもらえる魅力がないと、購入にはつながりません。
また、あまりページのカスタマイズができないため、自分のブランドを表に出して売り出すのには向きません。お店としてのブランディングは少し弱いのがデメリット。
InstagramなどのSNSと併用したり、自分のwebサイトやブログも開設したりすることで、ブランディングの面を補う必要が出てきます。
minne(ミンネ)
月額使用料 | 無料 |
販売手数料 | 売れた作品の販売額×10.56%(税込) |
振込手数料 | 220円(一回の支払いにつき) |
アプリ | iPhone版/Android版 |
振り込み最低金額 | 1,000円以上は翌月に繰越 毎月月末〆の翌月末支払い |
おすすめのジャンル | アクセサリー、雑貨、ベビー&キッズ用品、ファッション 食べ物もOK(食品販売申請が必要) ※化粧品・石けん・香水・入浴剤等は販売不可 |
特徴 | 2021年12月末時点で出品数1453万点、作家数80万件、アプリ1328万DLの最大手 |
CMでもおなじみ、ハンドメイド販売アプリ/サイトとしては一番利用者が多いサービスです。
作家数も多いですし、もちろん購入者もダントツ。
ハンドメイド作品の取引に特化しているため、お客様もハンドメイド好きの方が集まっています。
サービスの知名度が抜群、利用しているお客様も多いので売れやすく、システムも安心して利用できます。
作品のレベルも様々で、比較的購入しやすい価格帯のアクセサリーなどが主流です。
ハンドメイドを始めるなら、まずはminneからチャレンジするのがおすすめ。
登録は無料なので、とりあえず登録しておいて損はありません。
出品作品を眺めているだけで売れやすいアイテムの傾向もつかめるので、マーケットリサーチにも役立ちます。
Creema(クリーマ)
月額使用料 | 無料 |
販売手数料 | 11%(税込) |
振込手数料 | 合計金額が30,000円未満:176円(PayPay銀行の場合は55円) 合計金額が30,000円以上:275円(PayPay銀行の場合は55円) |
アプリ | iPhone版/Android版 |
振り込み最低金額 | なし 売上申請をした月末〆の翌月末支払い |
おすすめのジャンル | ファッション、アクセサリー、家具、革製品等 フード・ドリンク・酒出品可能(※要販売申請) |
特徴 | auとの提携サービスあり 常設ショップ「Creema Store」あり Instagramショッピング対応 |
おしゃれな女性向けファッションやアクセサリが多いハンドメイド販売アプリ/サイト。
常設ショップや、ハンドメイドイベントを開催するなど、リアルな場へのつながりも持てます。
革製品やインテリアグッズなどの本格的なアイテムも多く並んでいて、本格的な職人さんもたくさん販売しています。
minne(ミンネ)とはユーザー層が少し異なるので、両方に登録してみて反応がいい方に絞っていくのもアリです。
iichi(いいち)
月額使用料 | 無料 |
販売手数料 | 20%(送料除く) |
振込手数料 | 一律160円(PayPay銀行あての場合55円) |
アプリ | なし |
振り込み最低金額 | なし 月末締め翌月20日支払い |
おすすめのジャンル | 革製品、木工製品、食器、アクセサリー ※食品、化粧品不可 |
特徴 | 展示会やワークショップの告知可能 |
「ハンドメイド」というよりも「クラフト」というイメージのアイテムがたくさん取り扱われている販売サイト。
革細工や木工品、食器などがたくさん出品されています。
展示会・ワークショップなどのイベント情報を告知できるページもあるので、作品販売だけでなくワークショップも開催している人におすすめです。
minneやCreemaに比べると出品手数料が高めですが、ユーザー層がかなり違うので、出品されているアイテムを眺めてみて、自分の商品にも合いそうと感じたら、ぜひ出品してみてください。
フリマアプリ(メルカリ、ラクマ、PayPayフリマ)
ハンドメイドに特化されているわけではなく、日用品から家具まで様々なアイテムが個人間で取引されています。オンライン上で開催されているフリーマーケットと思っていれば大丈夫。
フリマアプリのメリット
何と言っても利用者がずば抜けて多いこと。
ハンドメイドに限らず「何かいいものないかな~?」と見ている程度の人にも目にしてもらえるので、販売チャンスは大きくなります。
ハンドメイド作品も出品されていますが、作品も商品説明も、それほどクオリティの高いものばかりではなく、ハンドメイドマーケットに比べれば比較された場合に戦いやすいのもメリットかもしれません
フリマアプリのデメリット
ハンドメイドの価値をわかっている人を相手にするわけではないので、値下げ交渉をされたり、「安くないと売れない」…という状態になりがちです。
フリマアプリは、メッセージでのやり取りが増えるので、対応する手間もそこそことられてしまうことも難点です。
メルカリ
フリマアプリの中では最大手で、出品者も購入者も多く、活発な取引がされています。
使い方、出品の仕方などのレクチャーも充実、発送も簡単になっていて、初心者でもスマホだけで、すぐに販売を開始できます。
ただ、購入者は若い人が多い傾向があるため、値下げ交渉などで消耗することが結構あり、DMのやり取りが苦にならない方向けです。
人が多いので売れやすく、minneなどでは売れなかった商品が一瞬で売れることも良くありますので、余裕があればぜひメルカリも利用してみてください。
PayPayフリマ
旧ヤフーオークション。歴史のとても長いフリマサイトです。
不用品やハンドメイドだけでなく、レアアイテムから、土地や車といった大きなものも出品されているのが特徴。
男性の利用者も多いので、男性向けのアイテムを販売している方は、ぜひ参入を検討してみてください。
フリマサイト&アプリは利用者が結構違うので、色々なフリマへ並行して出品するのもおすすめです。
自社ECサイトでの販売(BASE、STORES)
自分のお店をインターネット上に持つイメージの「ECサイト=ネットショップ」。
「BASE」や「STORES」などは、ハンドメイド販売サイトというよりは、特別な知識がなくても、ネットショップができるWEBサイトを簡単に作れるツールという位置づけです。お金のやり取りなどもフォローしてくれるサービスなら、サイトの開設自体は専門的な知識がなくても、比較的簡単にできます。
ただし、あくまでWEBサイトを作るためのサービスなので、集客、お客様とのやり取りなどはすべて自分で行う必要があります。
自社ECサイト販売のメリット
自社ECサイトでは、○○.comなどの自分のドメインを使うこともできるので、「自分のお店」としての自由なデザインやブランディングが可能なこと。
「BASE」や「STORES」ではたくさんのテンプレートが用意されていて、「自分のお店のイメージ」をしっかり簡単にアピールすることができます。
また手数料が安く済むことも、販売数が増えてくるにつれて大きなメリットになっていきます。
自社ECサイト販売のデメリット
プラットフォーム側はあくまでも場所を貸してくれるだけなので、集客、お客様とのやり取りなどはすべて自分で行わなければならないということです。
またサイトを公開、メンテナンスするのは、マーケット型やオークションサイトに比べて多少知識が必要になります。
BASE
月額使用料 | 無料 |
決済機能・手数料 | BASEかんたん決済(手数料3.6%+40円+サービス利用料3%) |
利用可能な決済方法 | クレジットカード、キャリア決済、銀行振込、コンビニ決済、PayPal、後払い |
ブログ機能 | あり |
メールマガジン | 使用可 |
独自ドメイン | 使用可 |
Instagramショッピング | 対応 |
特徴 | おしゃれな有料テンプレートあり ショッピングアプリBASEでの販売支援あり |
100万ショップ以上が利用しているネットショップ作成サービス。
ショッピングアプリがあるので、minneなどの販売アプリのようにお客様に商品を見つけてもらうことができます。
ネットショップの作成も、好きなテーマを選んでカスタマイズするだけなので、とても簡単。
「BASEかんたん決済」を利用すれば決済も代行してもらえるので、ほぼ販売サイト/アプリと同様に使えてとても楽です。
お客様に新商品やイベント出展などをお知らせできるメールマガジン機能や、ブログ機能もついていて、必要があれば独自ドメインの設定も可能なので、本格的なネットショップとしても運営できます。
STORES
月額使用料 | フリープラン 無料 スタンダードプラン 1,980円 |
決済機能・手数料 | フリープラン 5% スタンダードプラン 3.6% ※20万円/月以上の売上がある場合は、スタンダードプランのほうが9,840円お得 |
利用可能な決済方法 | クレジットカード、キャリア決済、銀行振込、コンビニ決済、PayPal、楽天ペイ、後払い |
ブログ機能 | あり(ニュース機能として提供) |
メールマガジン | 使用可 |
独自ドメイン | スタンダードプランで使用可 |
Instagramショッピング | 対応 |
特徴 | イベントやレッスンなどの電子チケットも販売可能 会員限定ショップや、タイムセールの実施、予約販売など機能が豊富 |
決済手数料が無料プランで5%、月額プランなら3.6%と最安値水準。
たくさん売れそうな方はスタンダードプランにしておくと、他のサービスを使うよりもかなりお得になります。
ネットショップとして販売するときにしてみたいことが、大抵無料プランで可能なのがSTORESの強み。
メールマガジンやクーポンの発行、再入荷リクエストなど販売支援システムも強力で、顧客管理機能も充実しています。
手軽に始めたい方から、本格的に取り組みたい方まで、やりたいことがほぼ叶うサービス。
その他のネットショップサービス
さらに本格的にネットショップを運営したい場合は、「Shopify」、「楽天市場」「Amazon.co.jp」なども検討の範囲にはいります。
ただ、これらはある程度の費用が必要だったり、申請が大変だったりするので、まずは、BASEやSTORESで始めてみて、物足りなさを感じてから検討しても良いと思います。
また、WordPressでもネットショップは作成できますので、自分で作成、もしくは制作会社に依頼して完全オリジナルで構築するのもアリです。
ただし、こちらは構築・運用ともにある程度の知識が必要になります。
SNSのDMで直接販売
InstagramやTwitter、TikTokなどに商品を掲載して直接DMで販売する方法もあります。
ライブ配信で販売したり、投稿に写真を載せて販売したりと方法はいろいろですが、購入希望者からDMをもらい、お金のやり取りをして発送する形です。
…が、とにかくトラブルに巻き込まれやすいことと、よほどフォロワーが多くないと順調に販売することは難しいため、あくまでもSNSはサブ運用がおすすめです。
SNS販売のメリット
一番のメリットは、販売開始までの手間がかからないこと。
サイトやアプリへの登録は不要ですし、通常のSNS投稿のなかで販売できるので、新しく覚えることもほとんどありません。
また、直接お客様から入金をしてもらえるので、手数料として引かれてしまうお金がなくなります。
SNS販売のデメリット
フォロワーが少ないと、そもそも売れません。
また、個人間の金銭のやり取りはトラブルが起きやすく、その際に代わりに対応してくれる人もいないため、すべてが自己責任になってしまいます。
また販売数が増えてくるとDMのやり取りだけでも大量になってしまい、商品の管理や入金確認などが煩雑になるため、一人ですべてをさばくのはかなり大変です。
個人的には、トラブルが起きた際のダメージが大きすぎるため、SNSでの直接販売はおすすめしていません。
minneやCreemaなどで販売し、そのページをSNSで告知する使い方が一番有効活用できるのではないかなと考えています。
オフラインでの現地・対面販売
お店への委託販売
セレクトショップやカフェ、美容室、手芸店などのお店の店頭に商品をおいてもらう方法もあります。
この場合は、販売した金額の2~5割くらいの手数料をお支払いすることが多いですが、月額○円の形で場所を借りるタイプの委託販売もあります。
正直なところ、これで儲かることはほとんどありませんが、通販を利用しない層のお客様とのつながりを大切にしたい場合、「〇〇ショップで取り扱い」など、ブランディングに役立てたい場合には有効です。
ネットだけのショップよりは、リアルな場所でも販売されているショップのほうが、お客様も安心して利用できるのは確かです。
イベント、即売会、フリーマーケットへ出展
ハンドメイドイベント、即売会、フリーマーケットなどに出展することでも販売は可能です。
サイズや質感など、現物を確認して購入したいアイテムや、香りが大切なアロマ系のアイテムの販売はイベントが最適。
一点物を販売したり、その場で仕上げる簡単なオーダーメイド作品を販売するのにもぴったりです。
スペースの広さとイベントの規約によっては、ワークショップを開催することも可能です。
ただ、イベント自体は月に一度程度しかありませんし、だいたい数千円の出展料が必要になりますので、よほど一度で大量に売れない限り「儲ける」というのは難しいのが正直なところです。
ですが、イベントなどに出展する一番大きなメリットは、なんといっても「お客様と直接触れ合ってお話が出来ること」。
直接お会いして自分の思いをお話すると、ファンになって、その後通販などでも購入を続けてくださる方もいます。
「こんなアイテムがほしい」と気軽に希望も聞けるので、マーケティングにも役に立ちます。
なにより、自分が作ったものを嬉しそうに購入してくださるお客様を目の前にするのは、ものを作っていて一番幸せな瞬間。
モチベーションの維持にも大きく役立ちます。
イベントへはぜひ積極的に参加してみてください。
手作り品を販売をするのに資格・許認可は必要?
自分でデザインして作ったハンドメイドのアクセサリーや雑貨を販売するのには資格も許認可も必要ありません。
ただし、中古品を販売する場合には「古物商許可」が必要になります。
厳密には中古のアイテムをリメイクした商品や、中古のパーツを使用した商品も古物として扱われるため「古物商許可」が必要になりますので、基本的には新品を材料にして作るのをおすすめします。
化粧品や石けんを販売する場合には「化粧品製造販売業許可」の許可が必要になります。
抜け道として、石けんは雑貨として販売する手段もありますが、グレーな手法のためここではおすすめしません。
薬機法に触れる危険があるので、多くの販売サイトではこれらの取り扱いは不可になっています。
自家製ジャムや梅干し、味噌、お菓子などを販売したい場合は営業許可を受ける必要があります。
営業許可を受けるためには、「人的要件」と「設備要件」を満たす必要がありますので、所在地を管轄する保健所へ相談してください。
許可をうけていれば、minneなどの販売サイトでも食品を販売することが可能になります。
ズバリ、稼げる販売方法は?
いちばん大切なポイントは、「安売りをしすぎない」ことです。
個人で作るハンドメイドは安くすればするほど、労力ばかりがかかって、儲けは少なくなります。
500円の商品を100個売っても50,000円ですが、5,000円の商品なら10個売るだけで50,000円になるのです。
ハンドメイド作家が目指すべき道は、薄利多売ではなく、価値のある良いものを少ない個数販売すること。
はじめは自信がなくて、数百円などの価格をつけがちですが、ハンドメイドの世界は「価格」と「売れ行き」は比例しません。
安すぎると、逆にたいしたことのないものだと思われて売れないこともあります。
これは適当にボッタクリ価格をつけろという訳ではなく、高い価格に見合った価値のある商品をつくるべし、という意味です。
ハンドメイドの場合は原価がかなりかかるので、しっかり原価と儲けを計算にいれて価格設定することも大切です。
minnne(ミンネ)やCreema(クリーマ)で売れない
minnneで売れない。これ以上値段なんて上げたら、もっと売れないよ…。
…実はよく相談されるお悩みです。
minnneなどの販売サイトで売れない理由で一番多いのは「同じようなものが大量に出品されている」こと。
似たようなアイテムであれば、安いほうが良いに決まっています。
はい、価格競争の世界へようこそ。
…ですよね。
商品として販売するのであれば、自分が作りたいものではなく「買いたい人がいるもの」を売らなければなりません。
趣味だから、作りたいものだけ売りたい!のであれば、儲けようと思わなければいいだけなので、自由に作品作りを楽しんでください。
しっかり販売して、がっつり稼ぎたいのであれば、他の人が販売していないもの、お客様が求めているものを、販売サイトをじっくり眺めて探してください。
すぐに売れているアイテムはどんなものか?
売れ残っているのはどんなアイテムが多いのか。
よくある商品と自分の作品との違いを打ち出せるポイントは、どこかにないか?
ハンドメイドだからこそ、打ち出せる違いは無限にあります。
作り手の思いや作品ができたストーリーが見えるだけで、ぐっと魅力的に見えるアイテムもあるのです。
ぜひ、試行錯誤してみてください。
完全な初心者は、何から始めればいい?
色々あって迷ってしまって、どれからスタートしたらいいかわからない!という場合は、以下のナビゲートどおりに進んでみてください。
販売しているうちに、自分なりのやり方が見えてくるはずです。
step
1minnne(ミンネ)に登録して、出品する
まずは、一番利用者の多い販売サイト/アプリの「minne」へ登録しておきましょう。
step
2Instagramアカウントを作成
Instagram(インスタグラム)のアカウントを作成して、作品の写真をアップしていきます。
同じような作品を投稿している人の「ハッシュタグ(#~)」を参考にして、自分の作品にもつけてみましょう。
step
3BASEでネットショップを開設する
自分のお店のホームグラウンドとして、BASEでショップを開きましょう。
はじめは訪問者がほとんどいませんが、それでOK。
活動を続けているうちに、こちらを販売のメインにしていくのが目的です。
名刺やチラシにも「私のお店です」と、URLを掲載できますよね。
一度ファンになってくれた方がBASEから購入してくれれば、手数料も少なくてすみます。
step
4Creema(クリーマ)に登録して、出品する
余裕があれば、ぜひCreemaにも登録しておきます。
単純に、人の目に触れるチャンスが増えると売れる可能性もアップするためです。
step
5商品が増えてきたら、イベントや即売会へも参加
ハンドメイド作家は孤独な作業が多いので、お客様とのふれあいはモチベーションアップの効果絶大。
同じように出展しているハンドメイド作家さんと、お友達になることも出来るかもしれません。
販売した収益の確定申告
ハンドメイド作品の販売は事業ですので、ここで得た収益は、確定申告が必要です。
ただし、専業主婦などハンドメイド以外の収入がない方で、所得(売上から経費を差し引いた金額)が38万円以下の場合、給与所得がある場合は給与以外の所得が20万円未満であれば、申告をしなくてもOKです。
参考確定申告が必要なケースと不要なケースとは?確定申告の対象者について[freee]
また、確定申告が必要になるほど稼ぐぞ!という場合は、「開業届」と「青色申告承認申請書」を事前に出しておくと、控除額の大きい「青色申告」ができてお得ですよ。
まとめ:ハンドメイド作品の販売方法
ハンドメイド作品、手作り品を販売するには「ハンドメイド販売サイト(アプリ)」「ネットショップを開設する」「フリマアプリを利用する」「店頭で委託販売をする」「イベントへ出展」「SNSやブログから販売」などの方法があります。
一般的なアクセサリーやファッションアイテムなどを販売する分には、資格や許認可は不要ですが、食品や化粧品を販売する場合には必要になりますので、事前によく調べておきましょう。
趣味の延長で始める人が多いハンドメイドですが、意図せず違法行為をしてしまわないように、しっかり知識をつけてからはじめてくださいね。
……と、いろいろな手段と注意事項を並べてきましたが、「情報が多すぎてわからなくなってしまった」という場合は、とりあえず「minnne」と「BASE」に登録して、Instagramの運用をはじめてみてください。
ハンドメイド販売は、初期費用がかからないところが多いので、まずはお試しでいいので実際に販売してみることが大切。
実際に販売をしてみると、「ここをこうしたほうが売れるかな?」や「このサイトよりもこっちのほうが私の作品に合っているかも?」などいろんなアイデアがでてきます。
その試行錯誤も含めて、ぜひハンドメイド販売を楽しんでくださいね。